つくし
司とつくしは、2人きりで、鍋をつつきながら最後の幸せなひと時を過ごす。
次の日、司はNYに飛び立ち、つくしは今で通りの生活にと、2人別々の人生を歩み始める。
これまでの気持ちをかき消すかのように、
それぞれが新しい環境に、没頭していく。。。
2年後、高校を卒業したつくしは、いつか家族全員で住めるような家を建てたい。という秘かな夢を叶えるために、建築設計事務所に就職する。
アシスタントをしながら、建築設計の勉強に励んだ。
その4年後、22歳になったつくしは、優紀と一緒に、中学の同級生、織部君の結婚式に出席する。
そこで織部の大学時代の親友、佐伯渉と知り合う。
暫く恋愛に消極的だったつくしだったが、織部や優紀の後押しもあり、交際をスタート。
穏やかだが、男らしい渉に惹かれ、2年後に結婚。
1年後、つくし25歳。長男稑(りく)が誕生。
しかし、その5年後、夫の渉が突然の事故で他界。夫との死別後、設計事務所から独立し、
稑と2人の暮らしが始まる。