L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

「道明寺グループの会長から、直々に、お前に見合いの話が来ているんだ。」

 

父親から、そう告げられた。

今時見合いなんてバカバカしい。

そういう時代でもないだろ、まったく古いんだよ、オヤジの奴。

 

神崎玲人、神崎HDの長男、22歳。

大学4年、大学卒業後は、父親の後を継ぐ事になっているが、気乗りしない。

アメリカの大学院にでも行って、のんびりしようかと思ってた矢先に、こんな事態になった。

 

父親は、道明寺楓会長に、恩があるとかで、

今や国内5本の指に入る、うちの会社にとっても、道明寺との提携は、おいしい話だ。

 

「まぁ、写真だけでも置いておくから、考えときなさい。」

 

めんどくせーな、どうせ大した事ないんだろ?

 

明らかに、本人の意思なく撮られたその写真を見て、驚いた。

 

確かに、日本人離れした顔つきや、体つきもそうだが、こちらを見つめる目に、一気に心を奪いわれた。

 

心の芯が伝わってくるような、強く、純粋な眼差しだった。