L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

「今日は、例の場所ムリそうだな。。。」

 

 

「そうだね、大遅刻したし笑」

 

 

「だから、ゴメンって!」

 

 

話してながら、並んで歩く、稑と梓。

 

他愛のない話しをしていた。

 

 

 

「ねぇ、稑君って、兄弟いるの?」

 

 

「ううん。オレは、一人っ子」

 

 

「えーっ、私も。

じゃあ、家族3人暮らしだ。」

 

 

「いや、、、父親が小さい時に亡くなってるから、母と2人暮らし」

 

 

「そうなの??実は、私も小さい時にママが亡くなって、、、今はパパと2人なんだ。」

 

 

「そうか。。。」

 

 

「何か同じ境遇だね。」  

 

 

ニコッと笑った梓の顔が、少し引きつっているのを感じた。

 

 

 

「、、、何か、悩みでもある?」

 

 

 

「う、ううん。ただ、よく私のいる環境って特別だって言われるんだ。。。でも、それが、まだよくわかんないの。」

 

 

 

「ふーん。オレから見たら、英徳に通うお嬢様って時点で、だいぶ特別だけど?」

 

 

 

「ある人に言われたんだ、、、この先、私は、他の人よりも、多くの良い事、悪い事の選択を迫られることになるって。」

 

 

 

「自分だけの為の人生じゃない、って事、言いたいのかな、その人は、、、?」

 

稑が、ぼそりと言った。