L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

道明寺を、いつものバーに呼び出していた類。

 

 

 

「何だよ、類。急に呼び出して。」

 

 

 

「あぁ、悪かったね。

でも、司には伝えておかないと、と思って。」

 

 

 

「は?なんだよ。笑」

 

 

 

 

「オレさ、今日、牧野に会ったよ。」

 

 

 

 

「、、、はっ?それが、何だよ」

 

 

 

 

 

「司はさ、牧野の事、どう思ってる?」

 

司の表情が、変わった。

 

 

 

 

「おまえ、ふざけんなよ!今更そんな話しかよっ。

もう、十何年前の話しだろ?  

とっくに終わった事だ、、、。」

 

 

 

 

「司、、、もう時効だから言うね。

オレ、牧野と司が離れる事になった頃、いや、もう少し前から、牧野の事が、好きだった。」

 

 

類の突然の告白に、黙ったままの司。

 

 

 

 

「司が、NYに行くことになって、2人が別れることを決めた時、牧野の事、司から奪い取ってやりたかった。」

 

 

 

 

「、、、そうだったのか。悪かったな、類。おまえだったら、オレよか、あいつの事、守ってやれただろうな。。」

 

 

悲しい顔をしたまま、俯いたままの司。

 

 

 

 

 

「あいつ、元気かよ?」

 

 

 

 

 

「あぁ、元気だったよ。

詳しくは、わからないけど、、、

結婚した相手が、事故で亡くなって、1人で子供を育てたみたい。。」

 

 

 

 

 

「、、、あいつも、苦労がつきねぇな。。。そうか、結婚したのか。。。」

 

 

 

 

 

「うん。。。立派に子供を育ててるよ。

何年経っても、牧野は牧野だった、、、。

それって、スゴイよね。」

 

 

 

 

 

 

「あぁ。」

 

 

司は、小さく答えた。