L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

梓は、稜の事を思い出していた。

 

好きかどうかはわからないけど、

運命的なものを感じていた。

 

そして、久しぶりに連絡をしてみた。

 

 

《こんにちは、梓です。覚えてますか??

あの、もしよければ、久しぶりにお茶でもしませんか?》

 

 

しばらくして、稜から返事がきた。

 

 

《こんにちは。元気ですか?オレは、仕事の帰りでよければ》

 

 

2人は、稜の仕事帰りに会う約束をした。

 

 

 

 

 

 

 

待ち合わせ場所で、梓はひときわ目立っていた。

 

 

 

「あっ、おっお待たせ。ゴメンっ、待った??」

 

駆けつけた稜は、少し緊張していた。

 

 

 

 

「ううん。久しぶり。」

 

 

梓は、笑顔で微笑んだ。

 

 

 

 

 

2人は、近くのカフェに入った。

 

 

 

 

 

 

「あの、そのっ、元気だった?」

 

 

 

梓は、話出した。

 

 

 

 

「ああ、うん。今さ、花沢物産で働いてるんだ。」

 

 

 

 

「そうだったんだ!知らなかった。」

 

 

 

 

「うん、、、君は??」

 

 

 

 

「私?高2になった。」

 

 

 

 

 

「て、ゆうかさ、何でタメ口?オレ、年上なんだけど笑」

 

 

 

 

「え〜、いいじゃん笑」

 

 

 

 

「ま、いいけど笑」

 

 

お互いの緊張がほぐれ、笑い合っていた。

 

 

 

 

 

 

「私ね、家の人から婚約しろって言われたの。」

 

 

 

「えっ!?だって、まだ高2なんじゃないの??」

 

 

 

「うん、でも、こういう事って、年齢は関係なく進められるの。」

 

 

 

「へぇ〜、大変だな。君んちって、会社やってるんだよね。」

 

 

「うん。道明寺グループって言えばわかるかな?」

 

 

 

 

「えっ!?あ、そうか、確か前に聞いた覚えあったわ、スゴイね。花沢グループもスゴイけど、さらに上をいく財閥だもんな。」

 

 

 

「私の父も、政略結婚で会社を大きくしたみたいなの。」

 

 

 

 

「そういうもんなんだな、、、オレ達庶民にはわかんないな。」

 

 

「そういや、この間も、取引先の御曹司が、同じような事言ってたっけ。君たち世界って、どこも大変なんだね。」 

 

 

 

 

「うん、、、でもね、私は、私らしく生きたいなって思ったの。つい最近、父にも、私はそうあるべきだ、って教えられたの。」

 

 

 

 

「君のお父さんは、政略結婚には反対なんだ?」

 

 

 

 

「うん、、詳しいことは知らないんだけど、

昔、色々あったみたいで。。。

私には、家とか考えなくていいって。」

 

 

 

 

「いいお父さんだね。」

 

 

 

 

「うん、、、あんまり父との思い出はないけど。。」

 

 

「でもさ、何でまた急に連絡くれたの?」

 

不意打ちの質問に戸惑う梓。

 

 

「あ、うん。何かね、その。。。。」   

 

 

「その、何??」

 

 

「うん。。。えっと、言いづらいんだけど、

私、あなたの事をもっと知りたいなって思って。。。何かね、こういう事言うと、変に思われちゃうかもしれないんだけど、、、あなたとは何処かで会ってた、生まれる前から知ってるような感覚になるの。。。」

 

 

「えっ!?何それ笑どーゆうこと??」

 

 

「上手く言えないんだけど、懐かしい感覚になるっていうか。。。とにかく、あなたの事をもっと知りたいの。そして、何でこんな感覚になるのかを、確かめたいの!」

 

 

「それって、、、オレと付き合いたいって事??」

 

 

「えっ、つ、付き合う、、、??」

 

 

「そうことなんじゃないの??」

 

 

「そ、そうか。うん、付き合ってください!」

 

 

「笑。え?ちょっと待って、好きとか??」

 

 

「うーんと、正直、まだそういう気持ちはわからない、でも、付き合ってみて、そういうことも確かめたいの。」

 

 

「なんだよ笑 変なの。」

 

 

「だ、ダメ??」

 

「ダメじゃないけど、わかんないな。

中途半端な気持ちじゃ付き合えないし。

、、、でも、確かに君が言ってたけど、オレも君と会うと何か不思議な感覚になるんだよね。。。どうしてなんだろ??」

 

 

「じゃあ、2人で確かめていきましょうよ!」

 

 

勢いのよい梓に、少し圧倒されながらも、稜は梓との交際を承諾した。