⑥
「梓、あんた、結婚の話断ったってホント??」
久しぶりに、西門麗香と美作七海&葵海と集まっていた。
「えっー!?だって、相手って神崎HDの神崎玲人だったでしょー!!」
「ちょっと、神崎玲人っていったら、イケメンじゃないっ!?勿体なーい!!」
美作姉妹が、騒ぎ始めた。
「確か、お祖母様が話進めてたって聞いたけど?何か、気に入らなかったとか??」
冷静な態度で、梓に麗香が問いただした。
「うん、、、気に入らないっていうか、そういうのじゃなくって。。凄く優しそうな人なんだけど、やっぱり、その、、、結婚するっていうよりも、恋愛がしたいんだよね。。。」
「何それっ〜。だったら、神崎玲人と恋愛すればいいんじゃん!」
「神崎玲人だと、恋愛できないってこと??」
「う〜ん、何かね、詳しくは知らないんだけどあの人も過去に何かあったみたいで、恋愛とか信じてないみたい。。
とりあえず、自分が夢中になれる人、そういう恋愛をしてみたいの。」
「司パパは?何か言ってた?」
「うん、、お前の人生だから、お前が選べって。」
「、、、そう。」
麗香は、言葉少なげに答えた。
「で?誰かいるの??」
美作妹が、鋭くつっこんだ。
「えっ??」
「えっ、じゃないわよ。
誰かそういう人がいないと、啖呵きって結婚話なんて断れないでしょ??
誰か、そういうふうな人がいるんでしょ??」
経験豊富な美作姉が、続けた。
「うん、まあ。。。この間から、付き合ってる人はいるかな??」
「ちょっとー!!!それを早く言いなさいよー!
誰?誰なの??私達の知ってる人??
今日は、たっぷり聞かせて貰うわよ。」
興奮気味の3人に、囲まれる梓だった。