L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

梓と稜は、水族館に来ていた。

 

 

 

「水族館なんて、久しぶりだな〜。梓は??」

 

 

突然、呼び捨てにされて戸惑う梓。

 

 

 

 

「え?梓は??水族館、結構来てた??」

 

 

 

 

「あっ、あの。。。名前、、、」

 

 

 

 

「名前?えっ?あ、そうか。ゴメン。ちゃん付けした方が良かった??」

 

 

 

 

「ううん、、、でも、家族以外の男の人に呼び捨てにされたことないから、びっくりしちゃって。。。」

 

 

 

 

「アハハハ。案外、ウブなんだね笑」

 

 

顔を真っ赤にしたままの梓に、稜が優しく声をかけた。

 

 

 

「じゃあさ、オレのことも、稜って呼び捨てに呼んでいいから。」

 

 

 

 

「、、、うん、わかった。」

 

 

2人は、水族館の奥に向かって歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

イルカショーを観ていた時だった。

 

 

 

バシャッーーー !!!

 

 

 

勢いよく飛沫が、2人にかかって来た。

 

 

 

 

「あぁーー、ヤラレた!」

 

 

 

頭からずぶ濡れで、笑い合う2人。

 

 

 

気付くと、水に濡れて梓のワンピースの中が透けてしまっていた。

 

 

 

とっさに、稜は、自分が来ていたジャケットを彼女に羽織らせた。

 

 

 

「あっ、大丈夫ですよ。すぐ乾くと思いますし。」

 

 

 

事情がわかってない梓は、ジャケットを脱ごうとした。

 

 

 

 

「だっダメ!!風邪引かせたら大変だから、着たままでいて!!」

 

 

 

それを必死に止める稜。

 

 

 

 

 

トイレに立った梓は、鏡を見て、自分のワンピースが濡れて、下着が透けてしまっていたのに気付いた。

 

ジャケットを着てなければ、丸見えだった。

 

 

稜のちょっとした気遣いに、心が惹かれた梓だった。