第7章①
「ねっ。今度、私の誕生日会があるんだけど、来てくれる??」
「えっ、誕生日?いつ?」
「12月28日」
「12月28日??」
「そうだけど、、、??都合悪かった?」
「いや、、、実はうちの母親も同じ誕生日なんだ。」
「えっ!?そうなの〜??スゴい、偶然じゃない?」
「うん、ビックリした。」
「じゃあ、28日は無理かな、、、」
「いや、行くよ!母さんは、プレゼントだけ渡せば喜んでくれるだろうから。」
「じゃあ、楽しみにしてる。」
梓は嬉しそうに帰って行った。
「ただいま。」
「おかえりなさい。」
「ねぇ、母さんの誕生日って12月28日だったよね??」
「そうよ〜。何?プレゼントのリクエストでも聞きにきたの?笑」
「違うよ、そんなんじゃなくて。今、付き合ってる彼女も、同じ誕生日だったんだよ。」
「え?そうなの?偶然ね。
何かプレゼント考えてるの?」
「う〜ん、それなんだよね。。。
何がいいかなって思ってさ。彼女、欲しい物は何でも手に入っちゃうみたいだし。。
プレゼントとか貰い慣れてるだろうから。。」
「お嬢様みたいじゃない笑そうね〜
だったら、いつもご馳走は食べ慣れてるだろうから、うちの食事でよければ、一緒にお祝いなんてどうかしら??」
「えっ?うちで??」
「そう。お嬢様みたいな生活してたら、きっと庶民のご馳走とか知らないんじゃない?笑」
「そうか。。。聞いてみるよ。母さんと一緒の誕生日なんて、彼女も驚いてたし。」
「母さんも、会ってみたかったし、オッケーしてくれたら嬉しいわ。」
梓の誕生日の次の日に、稜の家に招待することにした。