④
「稜、ちょっといい??」
「ん、何??」
「あなたに、話しがあるの。」
深妙な顔つきのつくしを不思議に思いながら、稜は座った。
「母さん、今日来た道明寺さんとのお付き合いは賛成できないの、、、」
「えっ??何で?だって、あんなに会うの楽しみにしてたし、実際、楽しかったでしょ??
彼女、何かした??」
「彼女は、とても素敵な人だと思うわ、、、。けどね、私達とは、住む世界が違うの。
わかるでしょ??何もかもが違うのよ。」
「そんなの、最初からわかってるよ。」
「わかってない。友達だったら、何も言わない。でも、お付き合いするのは、あなた達が辛いだけ。。」
「母さん。どうしたの??こんな事言われるの初めてだよ、、、。何で??」
稜の質問に、黙ったまま俯くつくしだった。
まさか、道明寺の娘と、稜が付き合っているだなんて、夢にも思っていなかった。
道明寺とは、10数年前、ばったり会ったっきり。
自分はおろか、子供同士に接点なんてないはずなのに。。。
どうして、こんな事になっているのか、、、。