L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

国立K大前で、制服姿の梓が立っていた。
似つかわしくない雰囲気に、学生の誰もが振り返る。

 

「ねえ、あなた、こんなところで何してるの?」

 

近くで見ていた、女子学生が話かけてきた。

 

「あっあの。私、人を探しているんです。ここの大学1年生で、名前しかわからないんですけど、、、。
佐伯稜って人、知りませんか??」

 

梓が真剣な眼差しで聞いた。

 

 

「佐伯稜?稜の知り合い??」

 

 

「!!

ご存じなんですか??」

 

 

「うん、同じゼミなの。あなたは??」

 

 

 

「あっ、私は、ちょっとした知り合いなんですが。。。」

 

 

「ふ~ん、そう?」

不思議そうに、ジロジロと梓を見た。

 

 

「彼は、今日学校に来てますか?」

 

 

「、、、えっと、稜は、今日は授業がないから来てないのよ。」

 

 

「そうですか、、、。」

 

 

「じゃあ、私も授業があるから行くわね。」

 

 

そう言って、梓から去って行った。

 


近くで彼女を待っていた友達が、不思議そうに言う。

 

 

「ねえ、稜クンって今日いたよね!?」

 

 

「そうだった??」

 

 

「えっ!?だって、芙夏(ふうか)さっき話してたじゃん。」

 

 

「あの制服、英徳学園じゃない??

超お嬢じゃん。しかも、モデル並みにカワイイし。」

 

「稑クンの知り合い??」

 

「さぁ、知らなーい。」

と、意地悪そうに芙夏が言った。

 

 

「何それ!?コワー笑」

 

彼女達は、笑いながら学内に戻って行った。