L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

連絡先を交換してから、1週間。

 

待ち合わせの日、稑はゼミのレポートに追われていた。

 

「佐伯クン、私、ちょっとわかんないとこあるんだけど、あとで、教えてくれない?」

 

少し甘えた声で、稑に話しかける芙夏。

 

 

「え?松風のほうが、できるだろ??」

 

 

「え〜、そんなことないってぇ〜。」

 

 

「わりぃ。オレ、今日この後用事あるんだ。」

 

 

 

「え〜!!少しぐらい付き合ってよぉ〜。いつも手伝ってあげてるじゃないっ!」

 

 

「、、、じゃあ、30分だけ。近くのカフェでもいいか?」  

 

 

「カフェ?いいよぉ。」

 

思い通りになったことに喜ぶ芙夏。

 

 

カフェで、隣通しに座った2人。

 

芙夏が、稑の方にどんどん寄ってきて、

稑の腕に、芙夏の胸が当たった。

 

 

「。。。オイっ!その、、あんま近くなよ。。」

 

妙に意識してしまった稑が、慌てた様子で怒り出した。

 

「え〜?何怒ってんの〜ぉ??フフ笑」

 

 

芙夏は、そんな事気にしてないように笑った。

 

 

 

その時、稑のスマホが光った。

 

 

「あっ、ヤバ!もう時間だ」

 

それを聞いた芙夏は、悔しそうな顔をした。

 

次の瞬間

 

「バシャッ」

 

何かが溢れる音がし

 

「キャー!」

 

芙夏の叫び声が響いた。

 

 

何が起こったのか、わからない稑。

 

 

「や〜ん、佐伯クンのコーヒーが溢れて、掛かっちゃった〜泣」

 

見ると、芙夏の胸から下辺りがコーヒーでビショビショになっていた。

 

 

「あっーー!!ゴメンっ!!!」

 

慌てて、ハンカチを取り出し、コーヒーを拭こうとした。

 

あー、マジでコーヒーに縁ないなと、落ち込む。

 

 

「佐伯クン、私このままじゃ帰れない。。。」

 

泣き出す芙夏に、稑はあたふたし始めた。

 

 

「ゴメンっ!!着てたもの弁償するから、許してっ!!」

 

 

 

「え〜、ホント?嬉しい。じゃあ、着替えたいからお買い物付き合ってくれない?」

 

 

「えっ?今から??」

 

 

スマホの画面をチェックする稑。

 

 

「え〜、だって〜泣」

 

 

 

「わっわかった、わかったよ。」

 

 

芙夏をなだめながら、待ち合わせの時間を気にしていた。