L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

数日後、梓は、楓からの食事の誘いを受け、

ホテルにいた。

 

 

「お祖母様、ごきげんよう。」

 

 

 

「梓、よく来たわね。」

 

相変わらずの存在感で、孫の梓さえも圧倒する。

 

 

 

「お祖母様と、お食事なんて、久しぶりなので、楽しみです。」

 

 

 

「そうね。」

 

 

 

梓が笑顔で笑いかけたのに対し、素っ気ない雰囲気の楓。

 

 

 

席に通されると、すでに先客が待っていた。

 

 

 

 

「あら、まぁ、お待たせしてしまって、すみません。神崎さん。」

 

 

 

「いえいえ、こちらこそ。急な事で、無理を言って申し訳ない。」

 

 

 

 

その様子を見ていた梓は、訳がわからない。

 

 

 

「あぁ、そちらが、梓さんだね。」

 

 

「梓、こちらにいらっしゃい。」

 

 楓の秘書に促され、楓の横に並ぶ。

 

 

 

 

「梓。こちらは、神崎HDの会長と、そのご子息の神崎玲人さん。神崎さん、この子が、孫の道明寺梓ですのよ。」

 

 

 

何がなんだかわからない梓は、ボー然としていた。

 

 

 

「梓!まぁ、失礼しました。まだ、子供なもので。さぁ、玲人さんも、お掛けになって。」

 

 

未だ状況がわからない梓をよそに、お見合いは進められて言った。