L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

リビングに案内された類。

 

 

「今、お茶を用意するね。」

 

 

 

「お構いなく」

 

 

 

 

 「あのっ、その。今日は、どんな用件ですか、、、?」

 

 

 

「うん。」

 

出されたお茶を一口飲み、類が話し始めた。

 

 

「稑クンの事なんだけど、、、

牧野は、もう知ってるよね?」

 

 

 

「、、、はい。」

 

 

 

「うちの会社で、働いてもらってる。」

 

 

 

「、、、はい。」

 

 

 

「牧野は、大丈夫かな?と思って。」

 

 

 

「大丈夫って?」

 

 

 

 

「うん。昔の事、掘り返す訳じゃないけど、色々あったからさ、、、。」

 

 

 

 

「そうね。でも、、、私達、大人になった。」

 

 

 

「そうだね。」

 

 

 

 

「花沢類や、滋さん達には、音信不通みたくなっちゃって、申し訳なかったと思ってます、散々迷惑かけたのに。。。

でも、あの頃は、もう何もかもが辛かったの、、。

だから、リセットするつもりで、

自分の生きてる世界の中で、精一杯生きてきたの、、、、」

 

 

 

「うん、、」

 

 

 

「家族ができて、守りたい、守らなきゃいけない存在ができたの。」

 

 

 

「うん、、」

 

 

 

 

「今は、精一杯、親子2人で生きてるの、、」

 

 

 

 

「うん。牧野、頑張ったんだね。」

 

 

 

 

「花沢類の会社で、お世話になる事は、とってもありがたいです、何よりも安心です。

ありがとう。

でも、、、それだけにさせて下さい。

 

 

寂しいけど、もう関わらないって決めたから。

勝手な事言ってるのは、わかってます。

 ゴメンなさい。」

 

 

深々と、類に頭を下げた。

 

 

 

 

「いや、オレも牧野の気持ちは、わかってたつもりだったんだ、、

稑クンの事は、偶然だけど、何でかな、やっぱり牧野の事、ほっとけなかった。。

連絡取れない間も、また苦労してるんじゃないかと、気が気じゃなかった、、、」

 

そんな類を優しく眼差しで見つけるつくし。

 

 

 

「花沢類、ありがとう。」

 

 

 

 

「こんな事、言っていいのかわかんないけど、昔話だと思って、聞いて欲しい、、、。

牧野の事、オレが幸せにしてやりたかった、、。

アイツから、奪ってでも。

オレ、、、あの頃、牧野の事が好きだった」

 

 

つくしは、涙を流していた。