⑥
「神崎HDのご子息が、今回の件からチームに入りますので、皆さんよろしくお願いします。」
新プロジェクトに参加することになった稑達は、部長から告げられた。
「えっ、神崎の息子?確か、大学出たばっかりだろ?」
「まあ、コネ入社で、手始めにうちと、って感じですかね?」
先輩達が、噂をしていた。
「そういや、どっかの令嬢と婚約してるって言ってたな〜。」
「そうそう!まだ、相手10代らしいぞ。
羨ましいが、ま、可哀想だよなぁ〜。
自分の好きな人生選べねぇもん。」
「だな。」
ふと、梓の事が頭をよぎった。
アイツもお嬢様だったな。。
梓も、好きな人生を、自分で選べないんだろうか。。。