L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

車の中で、司は類の話を思い返していた。

 

 

そうか、あいつも結婚してたか。

 

 

 

何年か前に、偶然、道明寺グループ本社でぶつかった時、あの頃には、もう1人で子供を育てていたのか??

 

 

、、、そうか、元気なら良かった。

 

 

 

十数年前、NYに経つ決意をして、別れを決めた時、オレの中の、あいつへの気持ちは、心の奥底に沈めて葬ることにした。

 

何度も、何度も、手に入れたかった、叶えたかった。。

そんな、想いを引きずったまま生きていくのは、つくし同様、司にも辛すぎる事だった。

 

日本に帰ってくるたび、気付くと窓の外の風景に、あいつの姿を探す自分がいた。

 

総二郎達から、あいつ自ら距離を置くようになった事を聞いた時、新しい世界に向かって歩こうとする牧野の決意を感じた。

 

 

もう、アイツのことは邪魔しちゃいけない。

 

 

別々の道を行く事を決めた以上、オレも歩き出さなければ、、、。

 

 

「牧野、、、」

 

葬ったはずの想いが溢れ出し、司は泣いていた。