L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

「司っ!あなたは、一体何を考えているのっ!!」

 

楓が、物凄い剣幕で社長室に入ってきた。

 

 

「何がですか?」

 

冷たい表情で、楓を無視した。

 

 

「梓が、一旦結婚の話を保留にしたいと言い出したわっ!!何か余計な事を吹き込んで、惑わせたんでしょう!!

あなたは、梓の父親なのよ?

何故、あの子の幸せを考えてあげないのよ。」

 

 

「お母さん、オレは、梓を、昔のオレのようにさせたくないんだよっ!!

自分で、選んだ道かもしれない。。。

でも、あの時、自分の気持ちに正直にいれたら、、って、今でも何度も夢に見るんだよ!

いつまでも、過去に取り憑かれてるようで、苦しいんだよ!!

こんな気持ちを、梓にもさせてたまるかよっ!!」

 

 

「司、あなたの言いたいことはわかります。

でも、あなたもこれまで生きてきた生活を変える事は、きっと出来なかったはず。

梓も同じなんです。

特別な環境で育ってしまった以上、知らない世界で生きていくというのは、とても辛いことだわ。」

 

 

「オレの気持ちなんて、いつでもお構いなしだったもんな。。。

オレ達は、あんたらの駒じゃないんだ! 

 

ただ、アイツとの、唯一愛したやつと、

未来を見たかったんだよ。 

それだけだったんだよ。。

 

わかってくれよ。。。」

 

司は、涙をこぼしながら楓に訴えていた。