L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

「母さん、母さんが父さんとデートした場所って、どんなとこだった?」

 

唐突な質問に驚くつくし。

 

 

「なっ、何?急に。」

 

 

 

「いやさ、母さんと父さん達って、昔どんなとこでデートしたのかなって思っただけ。」

 

 

 

 

「何よ、急にそんな事聞いてくるかと思ったら。えっ?まさか、とうとう彼女出来たのっ??」

 

 

 

 

「彼女かどうかは、わかんないけど、付き合ってる子はいるよ。」

 

 

 

 

「何よ〜、アンタは。もう、付き合ってるなら、彼女じゃないのよ。」

 

 

 

 

「う〜ん、付き合ってるけど、まだ気持ちは分かんないんだよね。」

 

 

 

 

「中途半端な気持ちで、お付き合いして相手の事、傷付けちゃダメよ。」

 

 

 

 

 

「なんかさ、好きかどうかわかんないのに、付き合う、って感覚、母さんわかる??」

 

 

 

 

昔、期間限定で司と付き合っていたことがあったっけ。

あの頃は、まだ自分の気持ちがハッキリわからなくて。。。

 

 

 

 

 

 

「母さん???」

 

 

 

 

 

「あっ、ゴメン。ぼっーとしてた。

とにかく、相手の気持ちも大切だけど、その気持ちに、自分が正直な答えを出すことが、相手にとっても誠実なんだからね。」

 

 

 

 

「わかってるよ。」

 

 

「キチンとお付き合いすることになったら、うちにも連れて来なさいね。」

 

 

 

 

「わかったよ〜」

 

 

 

 

なんだよ、結局母さん達の話聞けなかったじゃんか、とブツブツ言いながら、稜は自分の部屋に戻っていった。