L'homme du destin 〜運命の人〜 花より男子二次小説

花より男子二次小説。漫画の展開からのタラレバ話を世代を超えてつくってみました。自己満足レベルなので、あしからず。

数日後、花沢物産の受付に梓の姿があった。

 

「あの〜?すみません。こちらで、働いている方で、大学生くらいのアルバイトの方っていますか???」

 

「?お約束は、されていますか?」

 

「いえ、、、」 

 

「申し訳ありません。お約束が無い方に

名前などをお伝えすることはできません。」

 

その時、後ろから、外出から戻ってきた類がやって来た。

 

「梓ちゃん!?どうした?また、何か用事?」

 

ヤバイ、、、今、あまり会いたくない人に、また会ってしまった。。。と悔やむ梓。

 

「あっ!ううん。別に、特に、用事ではないんだ。」

そう言う梓の様子を見て、何かを察し、

受付嬢に事情を聞く類。

 

「フ〜ン、何だ。そういうことか笑」

 

ニヤっと笑って、梓を見た。

 

「この間、ここで一緒にいた子探してるんでしょ??」

 

「エッ!?別に、そのっ、違うから!」

 

顔を真っ赤にして慌てた。

 

「ハハっ笑

いいよ、名前なら教えてあげるよ。

その代わり、司には言わないから、何があったか教えて笑」  

 

ずっと顔が赤い梓を、おちょくる類。

 

来るんじゃなかった。。。と後悔しつつ、

以前よりも、平常心で、類と向かい合い、

稑との事を話せる自分に驚いていた。

 

「へ〜笑面白いね」

何かと重ね合わせながら、笑う類。

 

「全部話したんだから、名前教えて。」

 

恥ずかしそうに、尋ねる。

 

「うん。さっき調べてもらったんだけど、

大学生ぐらいのアルバイトの子は、今1人しかいないらしい。

えっと、名前が[佐伯稑](さえきりく)だって。」

スマホに送られてきたデータを見て伝える類。

 

「さえきりく?」

 

「そう。えっと、国立K大1年生で、2ヶ月前から、うちで働いてるみたい。」

 

「ありがとうございましたっ!」

 

急に敬語になり、ペコっとお辞儀をして走り去る梓。

 

その姿に、呆気にとられた類は笑っていた。